ベトナムSATREPSプロジェクト 第1回合同調整委員会(Joint Coordination Committee)が開催されました (大学院理工学研究科 川本健教授 共同研究)
2019/3/13
本学が進めているJST-JICA 地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム(SATREPS)、研究課題名:ベトナムにおける建設廃棄物の適正管理と建廃リサイクル資材を活用した環境浄化および及びインフラ整備技術の開発、の第1回合同調整委員会(Joint Coordination Committee; JCC)が2月27日(水)にベトナム国立建設大学(NUCE)で開催されました。
JCCでは、プロジェクトメンバーから第1年次の活動報告が行われ、今後の活動計画が報告されました。第2年次には、プロジェクトを通してJICA供与機材が現地に導入され、現地での建設廃棄物?リサイクル材の材料特性の評価や品質管理、建廃処分場環境分析、リサイクル材を活用した汚水処理技術や保水性強化型の透水性路盤材研究が本格的に進められる予定となっています。JCC座長のNUCEファム?ドゥイ?ホア学長及びJCCメンバー(教育訓練省、建設省、天然資源環境省)からは、プロジェクトが順調に開始され、1年目にもかかわらず、ハノイ市の建廃排出?管理状況把握や分別ガイドライン作成に向けての取り組み、道路用再生砕石の基準化作り、リサイクル材を活用した路盤材開発等、多くの成果が出ている点が評価されました。さらに、今後は成果の社会実装や普及を十分に見据えて、ベトナムと日本の自治体間連携や民間企業の協働拡大も視野に入れたプロジェクト活動を進めてほしいとの意見も出されました。第2年次は、ハノイ市と埼玉県との合同ワークショップを企画開催するなど(2019年5月開催予定)、埼玉大学?埼玉県環境科学国際センター?国立環境研究所を基軸にした両国の国際連携をさらに強化していく予定です。
プロジェクト活動を報告する川本教授
第1回合同調整委員会参加メンバー
【本プロジェクトに至る経緯】
本学とベトナム国立建設大学(NUCE)とは、2011年の11月に大学間協定(MOU)を締結し、これまでも数多くの研究交流?学生交流を進めています。学生交流では、JASSO(独立行政法人日本学生支援機構)の留学生交流支援制度を利用した博士前期課程学生の相互派遣?受入を2011年度より行い、2015年度からは博士前期課程の共同教育プログラム(ジョイントマスタープログラム)を開始しました。そして、NUCEからの環境社会基盤部門における国際共同研究実施の積極的な要望もあり、本プロジェクトを2017年度JST-JICA 地球規模課題対応国際科学技術協プログラム(SATREPS)に応募し、採択に至りました。
参考URL
ベトナムSATREPSプロジェクト関係者が山口学長を表敬訪問しました|2017.6.12
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ハノイにてキックオフワークショップ及びプロジェクトオフィス除幕式を開催(大学院理工学研究科 川本健教授 共同研究)|2018.5.28
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