大学院理工学研究科 綿貫啓一教授、楓和憲助教が日本設計工学会武藤栄次賞 優秀設計賞を受賞しました
2016/8/22
大学院理工学研究科 綿貫啓一教授と楓和憲助教が株式会社椿本チエインと共同開発した「メリクロンマニピュレータ」の設計に対し、日本設計工学会平成27年度武藤栄次賞優秀設計賞を受賞しました。
【受賞名】
日本設計工学会 平成27年度武藤栄次賞 優秀設計賞
【設計製品】
メリクロンマニピュレータ
【設計者】
綿貫 啓一(埼玉大学)
楓 和憲(埼玉大学)
大志茂 純 氏(株式会社 椿本チエイン)
贈られた賞状
ウイルスに汚染されていない植物体を得るために、農業界では茎頂培養が利用されていますが、茎頂を摘出し培養する作業は、実体顕微鏡下で手作業により行われ、人の手の振動や実体顕微鏡の使用に伴う疲労などが課題となっています。
そこで、綿貫教授らは茎頂摘出作業の支援を目的とし、タッチパネルを用いた直感的操作可能な遠隔操作型マニピュレータシステムを開発しました。このシステムを用いて茎頂摘出作業を行ったところ、手作業と比較して作業時間が短縮され、またウイルス検定の結果からウイルスが除去されていることがわかり、本システムによる有用性が確認されました。
今回受賞した武藤栄次賞優秀設計賞は、企業あるいは研究機関における優秀な設計製品、装置について表彰されるものであり、メリクロンマニピュレータシステムは、今後、バイオや医療分野分野への応用も期待されます。
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