ダナン大学工科大学とJSTさくらサイエンスプログラムを実施しました
2025/3/5
2月24日から3月1日、本学の大学間交流協定校の一つであるベトナム?ダナン工科大学 (The University of Danang, University of Science and Technology: DUT)の学部学生6名、引率教員1名が、本学にてJSTさくらサイエンスプログラムの科学技術体験コースに参加しました。
ベトナムでは脆弱な廃棄物管理や不適切な廃棄物処分に起因した環境汚染が深刻な問題となっています。本体験コースでは「ベトナムにおける廃棄物処分場環境汚染防止のための適正技術開発」をテーマとし、ベトナムの次代を担う学生達が、我が国における適切な廃棄物処分管理や処分場汚染防止技術を体験して理解を深めることを目的としています。また、活動の特徴として、本学戦略研究センター循環型ゼロエミッション社会形成研究領域が2017-2023年度に実施したJST-JICA 地球規模課題対応国際科学技術協力事業(SATREPS)「研究課題:ベトナムにおける建設廃棄物の適正管理と建廃リサイクル資材を活用した環境浄化およびインフラ整備技術の開発」の国際共同活動をベースとし、さらなる若手人材育成や国際交流促進を目指した点が挙げられます。
本コースでは、(1)本学教員?大学院生?学部生との英語でのディスカッション、(2)環境分析技術の取得、(3)廃棄物処理?処分施設の見学、の3つの要素を組み合わせて行われました。特に、埼玉県内の先進的な廃棄物処理?処分施設の見学会では、廃棄物の回収、分別、リサイクル、焼却、最終処分に至る一連のプロセスが理解できるよう工夫し、参加学生らは廃棄物処理?処分の技術的な面だけでなく、廃棄物適正管理に向けた我が国のノウハウや経験などに関する意見交換も活発に行われました。本学研究機構戦略研究センター循環型ゼロエミッション社会形成研究領域は、今後も継続してダナン工科大学との国際交流?共同研究を積極的に推進していく予定です。
環境社会デザイン学科での実験室見学の様子
埼玉県環境整備センター最終処分場や混合廃棄物リサイクル工場見学の様子
本コース参加学生からの活動成果報告ならびにコース修了証授与式の様子
理工学研究科 環境社会基盤部門 教授
研究機構 戦略的研究領域 循環型ゼロエミッション社会形成研究領域 領域長