生体分子の構造が生み出す磁気応答機構―JST さきがけへ採択(大学院理工学研究科 長嶋宏樹助教)
2024/10/9
大学院理工学研究科 長嶋宏樹助教が科学技術振興機構(JST)による戦略的創造研究推進事業「さきがけ」の2024年度新規採択研究代表者?研究者および研究課題に採択されました。
「さきがけ」は、国が直面する重要な課題の克服に向け、独創的?挑戦的で国際的に高水準の発展が見込まれる先駆的な目的基礎研究を推進し、科学技術イノベーションの源泉となる新技術シーズを世界に先駆けて創出することを目的とするネットワーク型研究(個人型)です。研究総括が定めた方針のもと、若手研究者が異分野の研究者とネットワークを形成しながら、挑戦的な個人型研究を進めます。
今回1,636件の応募があり、175件が採択されました。採択された長嶋助教の研究概要は以下のとおりです。
戦略目標 | 「量子フロンティア開拓のための共創型研究」 |
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研究領域 | 「量子?古典の異分野融合による共創型フロンティアの開拓」 |
研究課題名 | 生体分子の構造が生み出す磁気応答機構 |
研究概要
渡り鳥をはじめとする様々な動物が磁気を感知できることは広く知られています。本研究では、磁覚に関与するとされる磁場効果を示すタンパク質を対象に、磁場効果を生じるメカニズムやその磁気的性質を調べ、そのメカニズムを担うタンパク質の構造と併せて明らかにすることを目指します。また、電磁波や静磁場を用いた反応制御にも挑戦します。生体分子の磁場効果を活用した革新的な医療技術およびバイオテクノロジーの基盤を構築することを目指しています。