ベトナムSATREPSプロジェクトが現地公園整備を支援しました(研究機構 戦略的研究領域 循環型ゼロエミッション社会形成研究領域 国際共同研究)
2024/1/15
2024年1月、JICAベトナム事務所の久保良友次長らが、ハノイ市ロンビエン橋近くで現在建設中の公園を視察しました。公園の遊歩道やバスケットボールコートには、本学とハノイ国立建設大学(HUCE)が共同ですすめるJST-JICA 地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム(SATREPS)プロジェクト「研究課題名:ベトナムにおける建設廃棄物の適正管理と建廃リサイクル資材を活用した環境浄化およびインフラ整備技術の開発」で提案された建設廃棄物リサイクル材を用いた透水性舗装が適用されました。
ハノイ市は市民のための公園作りをプレイグラウンド?アイディアズ(NPO)と協力して行っています。同NPOのダット共同代表(Co-founder)から「ザンHUCE副学長から、建設リサイクル材を使った製品を知る機会があり、環境に優しい製品は我々のNPOの方針と一致した。公園は、子どもの遊び場や高齢者のゲートボール場など、区民の要望を取り入れながら行っている」と説明がありました。JICA久保次長からは「SATREPSプロジェクトの活動成果が実際の市民の生活に役立っていることを見ることができて非常に喜ばしい」との言葉をいただきました。当日の様子は、ベトナムテレビ局の公園取材でも取り上げられ、こうした建設リサイクル資材を活用したインフラ整備や取り組みがより一層ベトナム国内に広がることが期待されます。今後も本学とHUCEは大学間協定(MOU)に基づき、ベトナムでの技術協力連携や国際研究開発活動をさらに推進する予定です。
ベトナムSATREPSプロジェクトに至る経緯
本学とハノイ建設大学(HUCE)とは、2011年の11月に大学間協定(MOU)を締結し、これまでも数多くの研究交流?学生交流を進めています。学生交流では、JASSO(独立行政法人日本学生支援機構)の留学生交流支援制度を利用した博士前期課程学生の相互派遣?受入を2011年度より行い、2015年度からは博士前期課程の共同教育プログラム(ジョイントマスタープログラム)を開始しました。そして、これらの交流実績をベースに、2018年からJST-JICA 地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム(SATREPS)「研究課題名:ベトナムにおける建設廃棄物の適正管理と建廃リサイクル資材を活用した環境浄化およびインフラ整備技術の開発」を開始しました。
SATREPSホームページ
研究機構 戦略的研究領域 循環型ゼロエミッション社会形成研究領域
NPO プレイグラウンド?アイディアズ
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公園内バスケットボールコート
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(中央:HUCEザン副学長)
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(右から2番目)とカム職員(中央)とSATREPSメンバー
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