「CTA大口径望遠鏡1号基」がスペイン領ラ?パルマ島に完成-大学院理工学研究科 寺田准教授らが参画する国際研究プロジェクトが開発
2018/10/15
プレスリリース
東京大学宇宙線研究所発表のプレスリリースはこちらからご覧いただけます。
【参考URL】
大学院理工学研究科 寺田 幸功(テラダ ユキカツ)准教授|埼玉大学研究者総覧
2018/10/15
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大学院理工学研究科 寺田 幸功(テラダ ユキカツ)准教授|埼玉大学研究者総覧
ラ?パルマ島の山頂付近に完成した
CTA大口径望遠鏡1号基
(東京大学宇宙線研究所HPより)
大学院理工学研究科の寺田 幸功 准教授らの研究グループが参画している、国際共同研究プロジェクトが開発した次世代望遠鏡「チェレンコフ?テレスコープ?アレイ(CTA)」 大口径望遠鏡の1号機が、大西洋のスペイン領ラ?パルマ島に完成し、10月10日(水)午後(日本時間の10日夜)に記念式典が行われました。
CTAは31ヶ国約1400名の研究者が参加する国際共同研究プロジェクトで、そのうち日本は22機関から127名の研究者が参加しています。埼玉大学はCTA日本コンソーシアムが立ち上がった2009年度からのメンバーです。
本学は主に①大口径望遠鏡の焦点面検出器の開発と②CTA望遠鏡で実現する宇宙物理と観測計画の2テーマに貢献しており、特に①の焦点面検出器開発では、本学が立ち上げた較正しシステムが東京大学宇宙線研究所の試験装置の基礎になっています。
従来の観測装置の感度では、宇宙の誕生から66億年後の宇宙しか観測できませんでしたが、CTAでは感度が1桁向上し、観測可能なエネルギー帯域も 20ギガ電子ボルトから300テラ電子ボルトにまで拡大されるため、宇宙誕生後16億年後の若い宇宙の姿を見ることができると期待されています。これにより、1000個を超える超高エネルギーガンマ線天体が新たに発見され、宇宙線の期限と生成機構の解明や、ブラックホール、中性子星近くの物理現象の解明などに役立つことが期待されます。