日本数学会2018年JMSJ論文賞を受賞(研究機構研究企画推進室 ニール ベズ 准教授)
2018/04/10
研究機構研究企画推進室のニール ベズ准教授が、日本数学会2018年JMSJ論文賞を受賞しました。この賞は、受賞年前年のJournal of the Mathematical Society of Japanに掲載された論文のうち、特に優れたものの著者に授与されるものです。
氏名 |
Neal BEZ (ニール ベズ) >研究者総覧 |
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所属?職名 | 研究機構研究企画推進室?准教授 |
受賞題目 | On sharp bilinear Strichartz estimates of Ozawa–Tsutsumi type |
ニール ベズ准教授のコメント
贈られた賞状
【参考URL】
ニール ベズ准教授
昨年出版された私の共同研究による論文が2018年度日本数学会JMSJ論文賞という光栄な賞を受賞しました。大変嬉しく思っております。最近40年間に、Strichartz評価は偏微分方程式の理論の発展において非常に重要な役割を果たしてきました。そしてその中のシャープStrichartz評価の研究は、日本人研究者小澤-堤による研究が原点となっており、しかし研究対象としては世界中の多くの研究者を惹き付ける魅力的な数学の問題となっています。イギリスから埼玉に拠点を移して研究に従事している私にとっては不思議な縁を感じる問題です。今回賞を頂いたのはこの問題の解明への貢献が評価されたものです。この研究は今後も偏微分方程式や調和解析の分野において更なる発展が期待されています。
埼玉大学での研究環境は静かで自由な時間が多く、それは数学の研究に非常に適しています。そして一方で頻繁に国際会議を含む研究集会を開催し意見交流など賑やかな研究活動も並行して行っています。これら研究環境を整えてくださっている埼玉大学の事務の方、同僚のスタッフの方に心より御礼申し上げます。
今回の共同研究の研究体制はChris Jeavonsが博士課程の学生であり、Nikolaos Pattakosがポスドクでありました。彼ら若い力の貢献に感謝します。最後に、シャープStrichartz評価の研究を10年前に紹介してくれた私のポスドク時代のメンターJonathan Bennettにここに感謝の意を表します。