12キーワード都市地理学?インナーシティ?住宅問題?ジェントリフィケーション?寄せ場?ホームレス〈大阪市の生活保護受給世帯の分布(1990年)〉〈2019年4月に閉鎖されたあいりん総合センター〉■?研究概要都市には、様々な空間が存在している。私が関心を持っている都市空間は、産業化の時に発展してきて、歴史的な都心を取り巻くインナーシティである。本都市空間には古い都市構造と住宅が残っているだけではなく、移民、労働者、生活保護受給者などの様々なマイノリティが集中している。このようなインナーシティはマイノリティの生活をどのように維持したり、制約したりするか、そして都市再生が進む中、マイノリティの生活がどのように変化していくかに興味を持っている。本研究のユニークな点はインナーシティをマイノリティの生活を維持できる、または社会問題を解決できる都市空間として継続できることを考えることである。そのため、インナーシティにおける住宅市場の動きや行政による都市再生プロジェクトに注目し、マイノリティまたはマイノリティの生活を支える支援団体と都市空間の変容を調べ、研究目的を追求している。■?産業界へのアピールポイント●研究対象の大阪市のインナーシティは民間住宅で形成されているため、本研究は市場によ■?実用化例?応用事例?活用例●ゲストハウスや福祉住宅などの新しい住宅はインナーシティの社会?経済にどのようなイ●本研究は経済が低迷してきた大阪市という地方都市からインナーシティを議論するもので●インナーシティが高級化していく中で、どのようにホームレス支援が継続できるかを明らる形成された都市空間のメリットとデメリットを明らかにする。ある。ンパクトをもたらすかを明らかにする。かにする。Johannes?Kiener(ヨハネス?キーナー) 准教授大学院人文社会科学研究科 人類学?地理学研究領域 【最近の研究テーマ】●日本の住宅政策とジェントリフィケーションの関係性●大阪市とウィーン市の異なる都市空間とホームレス支援の比較●都市コモンズによる当事者の資源共有と管理●パンデミックがインナーシティにもたらした変容都市空間と社会問題の関係を考える
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