埼玉大学とNTT東日本グループが生成AIを活用した産学協働講義を実施?社会実装のプロトタイプモデルを自ら考え作り上げるイノベータになるためのスキルやスタンスを学ぶ?
2025/2/7
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国立大学法人 埼玉大学(学長:坂井 貴文)と東日本電信電話株式会社(事業部長:市川 泰吾、以下「NTT 東日本」)は、今後の地域課題解決に必要なDX人材育成を目的に、大学院理工学研究科の学生を対象としたPBL型授業※1にて、生成AIを活用した講義を実施しました。2023年度にもPBI型授業にてドローン、IoT、ビジネスモデル立案演習などを行いましたが、2024年度はNTT東日本グループの株式会社NTT DXパートナー(以下「NTT DXパートナー」)の協力のもと、新たに生成AIに関する講義を加えた授業を行いました。
※1:PBL(Project Based Learning)とは、「問題解決型学習」「課題解決型学習」などと訳され、文部科学省が推奨する勉強法「アクティブラーニング」のうちの一つです。学生自らが問題を発見し、仮説を立て、調査、検証を繰り返す課題解決までの過程でさまざまな能力を身に付け、知識を得ていく学習方法のことを指します。
1.背景と目的
埼玉大学では、科学技術イノベーション創出に貢献する理工系人材の育成をめざし、地域の企業と連携し、専攻横断型教育プログラムによる実践的教育を充実させています。
2015年に埼玉大学とNTT東日本は地域の持続的発展と人材育成を目的に包括連携協定を締結し、その一環として2023年度に地域イノベーション人材育成に向けたPBL型授業を開設しました。2024年度も8月よりPBL型授業を開講し、先進的なビジネス事例や実用機材?設備に触れながら、社会課題解決に向けた仮説立案演習に取り組むことで、自らイノベーションを起こす人材に必要な考え方やスキルを学ぶ授業を行いました。
今回は急速に進む生成AIの進化に合わせ、生成AIに関する講義を追加し、生成AIを活用するためのプロンプトエンジニアリングなどを学びながら、生成AIを活用した社会実装検討の演習授業を行い、イノベーション創出に必要なさまざまなスキルの必要性を学生が実感する機会を提供しました。
地域の活性化や発展には、イノベーションが不可欠です。機関?企業等の壁を越え、科学技術イノベーションを牽引する理工系高度人材を社会に輩出し、埼玉県地域ひいては日本の産業基盤の強化?活性化に貢献することをめざします。
2.実施概要
■授業名?日程:
課題解決型特別演習FⅢ
2024年度 第3、第4ターム 火曜3限(2024/10/1~2025/1/28)
<参考>シラバス
https://syllabus.risyu.saitama-u.ac.jp/syllabusHtml/2024/24/24_MM80162_ja_JP.html
■対象学部:
理工学研究科博士前期課程?後期課程
■実施場所:
埼玉大学内施設、大企業新規事業コミュニティ(虎ノ門ヒルズARCH)
■内容:
生成AIの基礎理解とハンズオン
NTT版大規模言語モデル「tsuzumi」開発者による講演
専門家によるイノベーションの実践に関する講話
大企業新規事業コミュニティ(虎ノ門ヒルズARCH)見学
生成AIを活用した社会実装ワークショップ
■授業のポイント
?生成AIの基礎的な理解を始め、現在トレンドとなっている各種生成AIに触れてもらい活用方法を学習
?NTT DXパートナーの数多くの研修実績に基づいた、デザイン思考法を用いた授業構成
?埼玉県の地域に基づいたテーマ設定を行い、生成AIの社会実装の考え方を醸成
?学生に生成AIツールのアカウントを配布し、ペルソナの課題の解決※に向けた生成AIツールの構想?設計?構築までを体験
※社会実装を意識し、誰に向けたツールなのか、どんな課題があってどんな効果があるのか、という観点まで熟慮
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