日本文化を考える―東京藝術大学 三田村有純名誉教授を迎えて
2025/1/29
日本人学生?留学生がともに学べる「国際共修授業」として開講されている「Introduction to Japanese Culture」。この科目は、日本文化や芸術に造詣の深い方々を講師に迎え、第一線で活躍する方々から直接お話しを伺うことができるだけでなく、体験や議論を通じて理解を更に深めることができることから、将来グローバルに活躍したいと願う学生や多くの留学生が受講しています。
1月23日(木)の講義では、東京藝術大学 三田村有純名誉教授をお招きし、「日本の文化(和文化)とは」と題した講義を行いました。
講義では、日本には古くから四季折々の恵まれた自然環境があることが特徴である点に触れ、日本語の「あいうえお」の成り立ちや、中国から漢字を取り入れ、それを様々な読み方とともに現在まで使用していることなど、日本の文字文化や言語についてご説明いただきました。
また、日本文化の特徴である「侘び寂び」とは何か、日本が大切にしてきた文化について丁寧な解説をいただきました。その意味を明確に答えることができなかった学生も、講義を通じた説明に深くうなずく様子が見られました。
その後、「日本を表す一言」をテーマにグループディスカッションが行われました。8つのグループからは「和」「温泉」「不完全性」といった多様なキーワードが挙げられ、日本文化のさまざまな側面に触れる機会となりました。
講義の最後には、三田村氏より「新しい日本文化を創っていってほしい」という期待の言葉が送られ、学生たちが日本文化の本質を改めて見つめ直す貴重な時間となりました。