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ムジナモ野生復帰「金メダルをもらったよう」-羽生市の記者会見で金子名誉教授

2025/1/15

記者会見の様子(左から野中会長、金子名誉教授、河田市長、秋本教育長)

埼玉県内で野生絶滅したとされてきた食虫植物ムジナモについて埼玉県が野生復帰を確認したことを受け、国内最後の自生地として国の天然記念物に指定されている宝蔵寺沼がある羽生市が野生復帰記者会見を開き、復帰までの経緯や今後の取り組みなどを報告しました。会見には長年にわたってムジナモ野生復帰を学術的に支援してきた本学の金子康子名誉教授も出席、野生復帰は多くの関係者の努力の結実とし、「生物多様性の重要性を伝えるケース。チームムジナモとして金メダルをもらった気持ち」と述べ、復帰を喜びました。
会見には金子名誉教授のほか河田晃明市長、秋本文子教育長、ムジナモ保存会の野中孝一会長が出席。60年以上にわたる保存、復帰活動の詳細を報告したうえで、多様性ある自然環境の創出や維持、子供たちを中心に次世代へ引き継いでいく活動などに取り組んでいく決意を語りました。
30年近く活動に携わってきた金子名誉教授は、「野生復帰は簡単なことではない。60年に及ぶ活動があってこその成果であり、関係者の皆様に敬意を表したい」「我々の自然との向き合い方、自然環境の多様性を考える貴重な場となってほしい」と述べました。
埼玉県レッドリストで野生絶滅とされていたムジナモは、自生地の宝蔵寺沼で近年100万株を超える数にまで回復、レッドリストの分類では「野生絶滅」から「絶滅危惧ⅠA類」に引き下げることが決まりました。埼玉県によると、野生で一度絶滅した植物が、野生復帰するのは国内でも稀で、県内では初めてということです。

羽生市は野生復帰を記念して1月18日(土)午後1時30分からワークヒルズ羽生大会議室で「ムジナモ復活の軌跡~希少植物再生への道」と題した講演会を開催します。金子名誉教授も講演する予定です。詳しくはこちらをご覧ください。

復帰を祝いくす玉も割られた
自生地の宝蔵寺沼で越冬中のムジナモを観察する金子名誉教授と野中会長
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