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ウクライナ教師向けの第5回グループ心理支援が行われました

2024/7/12

7月3日(水)に、戦時中のウクライナ教師を支援するため、本学教員主催の“Morita Therapy in Educational Activities in Ukraine”(森田療法によるウクライナ教育活動への支援)プロジェクトの一環として、第5回グループ学習が行われました。このプロジェクトは2023年12月からスタートし、趙 丹寧(Danning Zhao)留学生相談員?非常勤講師とウクライナPoltava V.G. Korolenko National Pedagogical UniversityのOlha Nikolenko教授が共同で主催し、野中 進理事(教学?学生担当)?副学長とNPO法人生活発見会の岡本 清秋相談役が参加しており、メンタルヘルス岡本記念財団の助成を受けています。

2022年2月にロシアがウクライナ侵攻を始めて以来、戦争は2年余り続いてきました。人々の精神健康状態は悪化し、2023年ウクライナ成人向けの調査(Martsenkovskyi他,2024, https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC10988158/)では、ウクライナ人の約3人に1人が精神疾患の診断基準を満たしていることが示されました。そのなかで小中高の教師は自身の喪失と困難を抱えながらも、ハードな日程で学生のケアを含む教育活動に取り組んでおり、今年1月に実施した本プロジェクトによる調査では、506名の教師のうち、53.4%が抑うつ障害と不安障害の疑いがある結果が見られ、ウクライナ教師の精神健康が危機的な状況にあると言えます。

本グループ学習には、ウクライナ各地の教師12名がオンラインで参加し、「ウクライナ教師の困難と感情対処」、「心の痛み?恐怖?ヘイト」、「恐怖と不安の対処」、「内在的な自己とセルフコンパッション」、「心のエネルギーの保持と獲得」などのテーマについて、毎月1回のペースで学習してきました。参加者たちは砲撃、停電やインターネット接続などの困難を克服して参加し、回毎に問題と対応への理解を深めて心の通わせる交流をしてきました。教師たちからは「この学習は我々のメンタルヘルスの安定とレジリエンスの維持に大変重要で、心から感謝している」との声が寄せられています。今後もグループ学習を継続して行っていきます。

2024年7月3日のグループ学習。激戦区へルソンに戻った教師が愛犬を皆に見せ、涙と笑みが沸き起こった
Morita Therapy in Educational Activities in Ukraineプロジェクトの会議

ウクライナでグループ学習が紹介されています

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