流域全体での水害対策を考える -埼玉大学連続市民講座 part 13「危機の時代Ⅱ -しなやかな社会を目指して-」開催報告
2022/11/16
11月5日(土)、埼玉大学連続市民講座 part13「危機の時代Ⅱ-しなやかな社会を目指して」の第6回目講座「“彩の国”オープンフォーラム 災害につよいまちづくり」とを開催しました。
埼玉大学レジリエント社会研究センター 田中規夫教授からの開会挨拶の後、国土交通省関東地方整備局河川部の塩井直彦部長、および埼玉県県土整備部参事兼河川砂防課 水草浩一課長よる講演が行われ、休憩後には「流域治水実践のための課題」をトピックに、行田市の江森裕一環境経済部長と田中教授を交えたパネルディスカッションを行いました。
講演では国土交通省の塩川部長より昨今の気候変動や、令和元年台風をはじめとする水害について振り返るとともに、現在すすめられている治水事業が紹介されました。また、一人一人ができる対策として、ハザードマップポータルサイトやマイタイムライン等のツールが紹介されました。埼玉県の水草参事は、荒川や利根川の歴史に言及しつつ、埼玉県における近年の水害状況を説明しました。
パネルディスカッションでは、行田市の取組として「田んぼダム」が江森部長より紹介され、その効果が期待される一方、設置者と受益者(下流で暮らす人々)が異なり、関係者間の不公平感をどれだけ減らせるかが課題といった議論が行われました。ディスカッション後半には会場からの質問にも回答?議論しました。
今回の講座には対面119名、オンライン57名の方々にご参加いただきました。アンケートでは「内容が具体的で行政の仕事を理解出来ました。非常に面白い講座でした」等の感想が寄せられ、講座は盛会裏に終了しました。
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レジリエント社会研究センター 奥井義昭 センター長
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レジリエント社会研究センター 田中規夫 教授
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国土交通省 関東地方整備局 河川部長 塩井直彦 氏
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埼玉県 県土整備部参事 兼 河川砂防課長 水草浩一 氏
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パネルディスカッションの様子
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読売新聞さいたま支局長 田渕英治 氏
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埼玉大学 黒川秀樹 理事(研究?産学官連携担当)?副学長
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