世界初の実用型「マルチパラメータ?フェーズドアレイ気象レーダ(MP-PAWR)」を埼玉大学に設置!ゲリラ豪雨や竜巻を高精度で予測
2017/12/6
9月下旬より本学工学部建設工学科棟で建設が進められていた世界初の実用型「マルチパラメータ?フェーズドアレイ気象レーダ(MP-PAWR)」が完成し、12月1日(金)に報道陣に公開され、開発に携わった研究グループなど60名を超える参加者を得て、概要説明と見学会を行いました。
このレーダは、内閣府が進める「レジリエントな防災?減災機能の強化」の施策として、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)を始めとする研究グループが開発した世界初の気象レーダです。埼玉大学ではレジリエント社会研究センターの長田昌彦教授(理工学研究科)が参画しています。
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気象レーダが設置された工学部建設工学科棟屋上に集まる参加者
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クレーンで引き上げられるレーダ(11月21日撮影)
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大型のレーダ受信部(縦2.5m?横2m)
当日は、名古屋大学宇宙地球環境研究所飛翔体観測推進センターの高橋暢宏教授による概要説明の後、実際に設置された建物の屋上に移動して気象レーダの見学を行いました。
今後の展望として、この気象レーダによる高精度な予測を用いて、東京オリンピック?パラリンピックでの効率的な競技運営、自治体での水防活動や住民への避難指示、さらに住民の洗濯物の取込など日常生活での活用も目指しています。
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概要説明会の様子
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概要説明を行う高橋暢宏教授
【参考リンク】
ゲリラ豪雨を予測する最新の気象レーダを埼玉大学に10月設置(大学院理工学研究科 長田昌彦教授 共同研究)|研究トピックス