第9回男女共同参画室講演会を開催 企業のワークスタイル変革に学ぶ
2017/11/9
11月2日(木)、サイボウズ株式会社社長室フェローの野水克也氏を講師に迎え、『サイボウズのワークスタイル変革』をテーマに第9回男女共同参画室講演会を開催しました。当日は、教職員、学生など100名を超える方の参加がありました。
挨拶する男女共同参画室長の堀田香織副学長
講演するサイボウズ株式会社の野水氏
野水氏は「みんなで同じ時間に同じことをするような高度成長期に見られた働き方では明るい未来はなく、みんなが30年同じスキルセットで働き続けることはできない」と警鐘を鳴らしたうえで、サイボウズの働き方改革について紹介。具体的には、優秀な人材の海外流失が続き、離職率が28%に上昇したことをきっかけに、それぞれがそのときの自分にあったペースで長く働ける仕組みを作ったこと、つまり、報酬(給料)では外資系企業に対抗できないため、社員が働き方を選べるようにしたことが紹介されました。
サイボウズでは「自立」と「多様性」を働き方のキーワードとして改革を推進しています。育児や介護などにとどまらず、自身の休養という理由で使える「最長6年の休業制度」、時間と場所を自由化する「ウルトラワーク」、誰でも会社に断りなく副業可能とする「副業の自由化」など、社員がワークスタイルを選び、スキルを高めていける風土を作り上げているという話には、多くの参加者が共感している様子でした。
講演後には、学生から多くの質問が寄せられ、男女共同参画室員の金井郁准教授の進行により、質疑応答も活気ある雰囲気に包まれました。また、参加者のアンケートでは、働き方を見直すきっかけになったことをうかがえる内容が多くあり、多くの参加者にとって有意義な時間となりました。
来場者で一杯になった会場の様子
【参考リンク】
平成29年度科学技術人材育成費補助事業「ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(特色型)」に本学の取組が選定|ニュース