埼玉大学大学院理工学研究科とJAXA宇宙科学研究所との連携協力に関する協定締結式及び記念講演会を行いました
2017/6/27
6月16日(金)、本学大学院理工学研究科と国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(以下「JAXA」)宇宙科学研究所は連携協力に関する協定を締結しました。
左から)山口学長、田代教授、堀尾研究科長、常田所長、満田研究総主幹
本協定は、JAXA宇宙科学研究所が様々な衛星?探査機を使って収集する天体観測データを、ひろく当該分野以外の研究者でも容易に活用できるよう、本学大学院理工学研究科の戦略的研究部門「X線?光赤外線宇宙物理領域」とJAXA宇宙科学研究所が協力して、天体観測データの処理?アーカイブ?機器較正データベースと解析ソフトウェアの開発、及び人材育成を行うことを目的としています。
締結式は埼玉大学において、本学からは山口宏樹学長、堀尾健一郎大学院理工学研究科長、田代信大学院理工学研究科 戦略的研究部門 X線?光赤外線宇宙物理領域長が、JAXA宇宙科学研究所からは常田佐久所長、満田和久研究総主幹が出席の下、執り行われました。
挨拶する山口学長
来場者で一杯となった会場の様子
協定の概要説明に続き、協定書への署名が行われ、堀尾研究科長と常田所長がかたい握手を交わしました。その後、それぞれが今後の抱負を述べ、堀尾研究科長は「この連携は理工学研究科の活動の範囲を広げる。お互いを刺激し合うことで教育?研究のより一層の発展を目指したい。」、常田所長は「科学衛星が今後ますます大型化?複雑化していく中で、科学衛星計画を実現していくためには、全国の大学と一体となった科学衛星計画を構築し、宇宙科学の裾野を宇宙研の外に広げて、日本全体の宇宙科学力を高めたいと考えている。このような状況で、科学衛星から得られる多種多様な観測データを活用するための研究を行うというこの連携は、誠に時宜にかなったことと考えている。本協定によって埼玉大学における宇宙科学研究が更に発展し、JAXAと手を携えて日本の学術の発展に寄与することを願っている。」と述べました。
締結式に引き続いて記念講演会が開催され、満田和久研究総主幹は「2020年代のスペースからの宇宙物理学…もしくは私の知りたいこと」、田代信教授は「X線でみる宇宙」というタイトルでそれぞれ講演を行いました。会場を埋めた100名ほどの埼玉大学生と両機関の関係者が熱心に耳を傾けました。
協定書を手に握手を交わす堀尾研究科長(左)と常田所長(右)
講演する満田研究総主幹
講演する田代教授
学生の質問に答える満田研究総主幹
【参考URL】