社会を創る力を育てる
社会専修では、広く「社会」について学びます。人と人の多様な結びつきや日々の営みの総体が「社会」です。私たち一人ひとりが「社会」のメンバーであり、私たちの行為や感情、関心が交差するところに多様な「社会」が形成されます。
なぜ「社会」を学ぶのでしょうか? それは社会専修が、社会を「創る」力を持つ次世代を育てる社会科の教員養成を目的とした専修だからです。そのために社会専修では、地理学、歴史学、倫理学、社会学、法学、社会科教育学という幅広い分野の科目が用意されています。これらの科目を学ぶことを通して、広くかつ深く「社会」について考えてほしいと思います。
入学後は、これらの社会科各分野の学びをもとに、教育実習などを通して教員としての実践的な力をつけてもらうことになります。理論と教育実践を結びつけ、子ども達の社会を「創る」力を育てられる教員を目指してほしいと願っています。
こんな授業 こんな研究
小貫 篤 准教授
皆さんは電車の遅延で学校の授業に遅刻したことがありますか。「鉄道会社が悪いのだから、遅刻はなかったことにして欲しい」と主張した人もいるかもしれません。鉄道会社には、時間通りに乗客を運ぶ法的な義務があるのでしょうか。これらを事例に社会科授業を作ることができます。また、「パンデミックの際に誰から助けるか」、「AIを法人と認めるべきか」、「シェール革命によって日本の防衛体制に変化があるのか」。これらは現代社会で起きている諸課題です。
社会科教育学では、身近な事例や現代社会の諸課題を地理学、歴史学、法学、経済学、社会学、哲学等の知見を用いて、カリキュラムや授業の文脈で考察していきます。また、社会科授業でどのような目標?内容?方法が必要なのか、どのような教師がよい教師なのか、諸外国の社会科に類する教育はどうなっているのか、歴史的に社会科教育はどのように歩んできたのかといったことも研究しています。
主な授業科目
地理学概論、日本史学概論、外国史概論、法学概論、社会学概論、倫理学概論、地理学野外実習、日本史学調査実習、社会学調査実習、地理学特講、日本史学特講、外国史特講、法学特講、社会学特講、倫理学特講、社会科指導法、社会科授業構成論 他
学生の声
3年生
社会専修では、日本史、世界史、地理、倫理、法律、社会学、社会科教育などを学ぶことができます。これらのすべてを学べるので、高校まであまり触れなかったものにも触れることができ、幅広い知識と考え方を身につけられます。また教育方法を学ぶ授業では、どの教材を使って、何について、どのように教えるのがよいかを考えながら進めていきます。工夫の仕方は人それぞれなので、とても刺激的な授業です。是非いらしてください。