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留学体験記

留学体験記一覧:ポーランド

7期生 M.H.

留学国

Poland、Warsaw University

留学テーマ

自己理解

留学期間

2022年 9月~2023年 7月

費用

約130万円 (旅行費を除けば約80万円)

奨学金の種類

JASSO奨学金

履修内容(メインで勉強した科目等)

心理学、行動経済学

学んだこと、身に着けた力

?自己分析力

?広い視野

?異文化に対する耐性

体験?感想

ポーランドの首都ワルシャワは、ロシアのウクライナ侵攻によって西側諸国にとっても東側諸国にとっても最前線の重要な都市となった。街中にはいたるところにウクライナ国旗が掲げられ、支援疲れはあまり見えなかった。当初は少しばかりもっていた不安も早々に消え、他の国に留学するのとなんら変わらない生活を送ることができた。そして今では大好きな街である。

ワルシャワという街は、我々日本人が想像するいわゆるヨーロッパの街並みとはかなりかけ離れている。そのため渡航当初は正直がっかりしたものである。ソ連支配下の様子をそのまま残す灰色のさびれた建物が連なり、市中心部にはスターリンからの贈り物である文化科学宮殿が、嫌われたシンボルとしてそびえ立っている。しかし市内の交通の便は非常に良く、治安も驚くほど良く、また地理的にヨーロッパのどこへでも旅行しやすい。そして少しよく見てみれば、街のいたるところにロマネスク様式、ゴシック様式などの美しい建物が建っている。

店にいるポーランド人は、基本的には無愛想な人が多い。が、優しい人も一定数いるし、態度の悪い店員であっても恐れず話しかければ大抵きちんと対応してくれるといった感じであった。トラムやバスでは積極的にお年寄りや小さい子供に席を譲るし、またレジ待ちのときには、客同士で買うものが少ない人を先に会計させてあげたりと効率的で良いと感じた。そして皆、周りを気にせず自由に生きている。

自分の留学の目的は、詳しく書く気はないがおそらく他の人達とは少し違ったものだったのではないかと思う。もちろん人並みにボランティア活動や課外活動をやろうとは思っていたが、結局は自分の心にフォーカスしたものとなった。しかしだからといってさまざまな活動を留学先でやってきた他の学生に引け目を感じるというわけではない。留学先でなにをするかは完全なる個人の自由である。

留学とはご存知の通り、決して楽しいだけではない。文化の衝突、不理解、嫌悪などのマイナスな感情は(程度の差こそあれ)必ずつきまとう。それに早々に挫折すれば日本人同士での狭い交流にとらわれたり、中身のない名前ばかりの国際交流に終わる。後者はヨーロッパに留学すると半ば仕方のないことではある。Erasmusの留学生は日頃の鬱憤を晴らしに来ているようなもので、異文化に飛び込み新しい世界を覗こうなどとは思っていない。前者に関して、日本人同士の交流を否定するつもりはない。しかし留学先で出会おうが、全く別の都道府県から来た学生と大学内で出会おうが、なんら変わりないと思う。そこでの出会いをあまりにも重要視しすぎないほうがよいというのが自分からのアドバイスの一つである。

留学先では自身の英語力のなさはもちろんだが、凝り固まった考えを反省したり、自由という言葉を履き違えた人間を目の当たりにしてショックを受けたり、西洋と東洋の間にある決して埋まることのない溝を感じたり、西洋人の日本人とは違った対人関係への思いやりに触れたりと多くのことを感じ取った。これらはやはりある程度の期間を異文化の中で過ごさなければ、ほんとうの意味では感じられないものたちだっただろうと思う。また、その国に感謝の気持ちをもって生活するというのも大切なことであるというのに気づかされた。なぜなら我々留学生というのは、その国のおかげで、破格の条件でそこに滞在させてもらえているからである。気づきにくいが、これはなかなかにすごいことである。
マイナスもプラスもすべてひっくるめて感じ取り、そこから考え、留学という経験を自らの人生に生かすというのは、とても素晴らしいことであるし、誰もができる経験ではない。またポーランド留学ということについて言えば、安全な東欧というのもなかなかない経験であると思う。
留学すれば簡単に人生が変わるだとか運命の出会いがあるだとかそういった安っぽい言葉に流されるべきではないが、してみたいという気持ちがあるのならぐだぐだと言い訳をしてないで行くのが良いと思う。なんだかんだ言っても楽しい経験ではある。

「GT生でよかった」と感じたエピソード

留学や海外での経験に理解のある先生方と繋がれること。そういったことを知っている先生からのアドバイスは参考になる部分が大きいし、ある種の先輩としてさまざまなことを相談しやすい。また、留学によってきずなが深まり、人生について真剣な議論を交わせる同期もできた。留学をひと足早く経験した先輩で似たようなことを考えている人がいれば頼もしい相談相手にもなるし、そういった人たちと知り合いやすいという意味ではGT生でよかったと感じる。

後輩へのメッセージ

経験?感想のところでも書いたが、留学ほど簡単にビザが取れて緩い海外生活はなかなかないので、行きたいと思う気持ちがあるのであれば行けばいいと思う。ひとつ日本人的なことを言うと、行った先の文化や言語に敬意を払って学ぶという気持ちは忘れないでほしい。最初の慣れない時期に色々思うのは自然なことであるが、その国に住まわせてもらっているのだから、ある程度過ごしてもなお文句ばかり言ったり英語だけで押し切ろうというのは恥ずかしい(というと少し大げさかもしれないが)ものである。また自国の文化?歴史?国民性などに向き合う時間にもなるので、本を持って行ってもいいと思うし、インターネットで調べてもいいのでぜひその時間を有効活用してほしい。